しんどい人へ。転職の前にできることがあります (写真:anzphoto_Inc, / PIXTA)
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西野一輝(にしの・かずき)/経営・組織戦略コンサルタント。大学卒業後、大手出版社に入社。ビジネス関連の編集・企画に関わる。現在は独立して事務所を設立。経営者、専門家など2000名以上に取材を行ってきた経験を生かして、人材育成や組織開発の支援を行っている
西野一輝(にしの・かずき)/経営・組織戦略コンサルタント。大学卒業後、大手出版社に入社。ビジネス関連の編集・企画に関わる。現在は独立して事務所を設立。経営者、専門家など2000名以上に取材を行ってきた経験を生かして、人材育成や組織開発の支援を行っている

「面倒くさい」「もういいや」……やる気を下げるマインドは誰の心の中にも存在しています。いったいどうすれば、大きくやる気が下がったとき、再び情熱を取り戻すことができるのでしょうか? 『モチベーション下げマンとの戦い方』の著者である経営・組織戦略コンサルタントの西野一輝氏が、自分の仕事にウンザリしてきたときの対策を紹介します。

【東大、京大、早慶MARCH…27大学別「10年間」で就職者数が増減した企業リスト!】

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 メーカーでルート営業の仕事を10年以上しているDさん。人事異動もなく、いつも同じ取り組み先に顔を出して、「天気もいいし、会社休んで海でも行きたいですね」とたわいもない話をするだけの毎日。

 営業日報には、訪問履歴として「D社訪問、新商品に関する説明」と形式的な内容を記載すれば、上司も了承してくれるといいます。しかも最近はコロナで自宅からリモートで営業を行うので、時間が余って仕方ない状態。勤務時間中も自宅でゲームして時間を消費しているといいます。

 現在の報酬に大きな不満はないのですが、仕事を通じて成長が見込めない。このままでは将来の昇給はないかもしれない。いつかクビになるかもしれない。そんな不安も少しはありながら、いまの仕事が楽なのでダラダラと続けている。

 Dさんのように、不満や疑問を抱きながら仕事を続けている人は、たくさんいるようです。

 運送業の現場に勤務して15年のSさん。深夜の高速を走り、長距離の運送を週に2回行っています。生活が不規則で体調管理が大変。この勤務形態で、あと10年続けたら体壊してしまうのは間違いない。もっと体力的に楽な仕事を探さないとまずいと認識しています。

 このように、2人とも働き方を変えた方がいい気がするにもかかわらず、何もアクションを起こさない状況にいます。一方で辞めどきを探っているとも言えます。このような状況ではモチベーションを高めるのは無理です。

 まずはダラダラ続けることからの決別が必要です。そのために重要なのは、いまの仕事から離れてみること。可能な限り長く仕事を休み、仕事のことを考えなくてもいい状況をつくってみましょう。いわゆるモラトリアム期間をおいてみるのです。

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体に染みついているルーティンを絶つ