12月に初のドーム公演を開催するSexy ZoneがAERAに登場。ドーム公演という長年の夢をかなえたが、見据えるのはその先だ。AERA 2022年12月5日号から。
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「僕、グループの座談会取材が好きなんです。一番楽しい仕事かも」
佐藤勝利がボソッと言い、そんな自分の言葉に照れたように笑った。
今年は特に個々の仕事が目覚ましく、グループでの時間は以前より貴重なものになっている。佐藤は、ドラマ「青野くんに触りたいから死にたい」「赤いナースコール」と2本たて続けに主演。松島聡は、ドラマ「記憶捜査3~新宿東署事件ファイル~」に出演中。12月、映画「ラーゲリより愛を込めて」の公開を控える中島健人は、多忙な合間に学び続けた英語力を生かし、Huluで世界配信される海外ドラマに出演。イタリアでの撮影を終えたばかりだ。菊池風磨に至っては、テレビで見ない日はない。
デビュー当時から故ジャニー喜多川社長に「それぞれがソロみたいな気持ちでやれ」と言われ、奮闘してきた。
「5人が集まれば、凄い化学反応が起きる。そんなグループになれと言われ続けてきましたが、やっと形になってきた感じがします」(菊池)
12月、東京と大阪で初のドームツアーを開催する。
「アイドルとして、やっと世界に誇れる勲章のようなものをいただいた気がします」(中島)。注目が集まる今こそ、「今後を左右する大切な局面。改めて気を引き締めている」と語る。
そして、まだ「完成形」ではない。今月16日、デビュー11周年の記念日に、松島が会員制のブログに短い動画をアップした。4人で揃い「これからもよろしくお願いしま~す!」と言いながら、「マリウス見てる~?」と笑顔で手を振った。この日の題名は「運命共同体」。多くは語らずとも、熱い思いが伝わってくる。
菊池曰く、ドームは「第2章のスタート」。彼らの物語はまだ始まったばかりだ。(ライター・大道絵里子)
※AERA 2022年12月5日号