SNSに出しちゃうと、周りも騒がしくなって、私に対して大丈夫?って心配するようになる。そうすると、私自身が気丈にふるまえなくなって自分を保てなくなっちゃうし、やるべきことができなくなっちゃいそうで。

それに、SNSを見てくれる人たちに明るい話題を提供するのが私の役目。だからずっと、何事もなかったかのように料理や子どものことなどを投稿して、明るくふるまってました。逆に、「SNSでは元気な私でいよう」と明るくふるまうことで、私自身が救われた面もあった気がしますね。

――緊急搬送から約1カ月後の12月には、うのさん自身も入院されていたそうですね。

疲れや睡眠不足とかがあると、悪いところが痛くなる。私の場合は腰にきちゃったんですよ。過去にヘルニア手術をしていところ。それで腰にブロック注射を打っていたら、針の当たり所が悪くて、「脳脊髄液減少症」っていう病気になっちゃったんですよ。そういうことはまれにあるんですって。脳の髄液が漏れちゃう病気で、立ち上がると、ものすごい頭痛と吐き気がくる。一切動けないんですよ。だから丸5日間ずっと点滴して、安静にしていました。

――「夫婦共倒れ」の状況の中、病床ではどんなことを考えていましたか。

私しか彼の病院に入れないのに、その私が入院して行けなくなったら、彼がかわいそうだと思った。彼にはリハビリに専念してほしいのに、私のことで心配をかけてしまいますし。あとは9歳の娘がかわいそうで……パパもママも入院しちゃったから。おばあちゃんおじいちゃんの家でも、娘なりにちゃんとしないとって気丈にふるまっていたみたいで。私が退院して、娘によく頑張ったね~と褒めたら、ピーンと張りつめていたものが切れたんですかね、急に泣き出して、甘えんぼさんになりました。

同月に旦那が退院して家族3人そろった時は、私も娘もすごく嬉しかった。元気になって良くなってくれたことが、一番のご褒美でした。

――その後、今年7月12日にはSNSで、過去に3回流産したことを公表されました。このタイミングで公表されたのはどうしてでしょうか。

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メディアに初めて明かす「3回流産の苦しみ」