インスタライブをやった時、「うのちゃん、二人目のお子さんは考えてないんですか?」って質問がきたの。心の傷が癒えていないときだったら答えるのが嫌だっただろうし、スルーしていたと思う。でも、今はだいぶ癒えました。私はなるべくファンの方の質問にお答えしたくて、3回流産したことを言ってみたの。その時はみんなびっくりしていたけど、「私もです」と共感してくれる方や、私が言ったことで励まされたと言ってくれる方もけっこういらっしゃったんです。それに気づいて、ログの残らないインスタライブだけでなく、ちゃんと書こうと思ったんです。

――心の傷が癒えるには、時間がかかったと思います。

当時はすごくショックでした。喜んで落とされて、また喜んで、落とされて……。1回流産して、2回目妊娠した時は「今度こそ」と思うじゃないですか。1回目のつらい経験をしたからこそ、余計嬉しい。でも、いきなり動かなくなって死んじゃって。

3回目のときは、男の子ってわかってたんですよ。昔、占い師に「女の子を先に産んで、その次に男の子を産みますよ」って言われていたし、「3度目の正直」でようやく産まれると思ったら、「二度あることは三度ある」になっちゃって。特に3度目の時は、精神的に本当にきつかったですね。

いろんな試練がありすぎて、命の大切さが身にしみてわかった。4回妊娠して一人ですよ。それで、今ある幸せに感謝することが本当に大事だなと。今思えば、神様からいろんなことを考えさせられる試練だったのかなって。

――さまざまな試練を経て、気づかれたことや読者に伝えたいことは。

幸せって結局、自分の心のあり方次第なんですよ。 小さなことを幸せだなと思えること自体が、すごく幸せなことであって。おいしいケーキを食べた時のような、小さな幸せを味わえる心を持ち続けたいなって。

何か嫌なことやつらいことが続いても、「私ってなんでこんなに不幸なんだろう」と悲観してはダメ。自分を強くさせてもらうための、神様からのドリルと思ってやるしかない。つらいことに耐えられたからこそ、小さな喜びが大きく感じられたりする。今までだったら気づかなかったような、小さな幸せを感じられる。

明石家さんまさんが、娘・IMARUさんの名前に「生きてるだけで丸儲け」の意味を込めていたように、本当に、生きてるだけで丸儲けだよねって思う。人間って、それぐらいポジティブに考えられる「幸せ脳」みたいなものを作れるか作れないかだと思うんですよ。

だから私、今ある幸せをすごくかみしめています。夫が生きていてくれる幸せ。娘が健康でいてくれる幸せ。子育てができる幸せ。今あることに、常に感謝ですね。
(構成/AERA dot.編集部・飯塚大和)

暮らしとモノ班 for promotion
【フジロック独占中継も話題】Amazonプライム会員向け動画配信サービス「Prime Video」はどれくらい配信作品が充実している?最新ランキングでチェックしてみよう