外相を務めた2019年に徴用工訴訟問題で韓国側が期限日までに仲裁委員会開催の手続きを行わなかったため、南官杓駐日韓国大使(当時)を呼び出した。河野大臣は「韓国側の提案は全く受け入れられるものでない。極めて無礼でございます」とカメラの前で語気を強めて抗議。この光景が韓国側にも強く印象に残っているのだろう。韓国・毎日経済新聞は河野氏について、専門家のコメントとして「河野ワクチン担当相は父とは異なる考え方を持った人物」と伝えている。
「韓国政府からすれば、河野ワクチン担当大臣、安倍前首相の考えに近い高市早苗前総務大臣は相性が良くないと感じているでしょう。岸田文雄前政務調査会長も過去に慰安婦合意について、『今後、何を約束してもひっくり返る可能性が出てきてしまう』と韓国側をけん制した発言をしているので警戒感はあると思います。一方で石破氏が首相になれば、日韓関係が改善する可能性が期待できる。日韓女性親善協会の会長を務める野田聖子幹事長代行に対しても距離が近いイメージがある」(政治部記者)
自民党総裁選は今月17日告示、29日投開票と決まった。次期首相に選出されるのは果たして――。(牧忠則)