近年、大学などで健常者とともに練習するパラアスリートが増えている。一方で、障害があると習い事ひとつ探すのも難しい現実がある。今大会を含めて6大会に出場し、通算15個の金メダルを獲得した「水の女王」成田真由美(51)も、競技を始めようと思った28年前、障害を理由に6軒のスイミングクラブに入会を断られた。今もそれほど状況は変わらない。

 一部の選手だけでなく、障害の有無にかかわらずスポーツを楽しめる環境作りが今後必要だ。(編集部・深澤友紀)

AERA 2021年9月13日号より抜粋