嶋田塁審に課せられた「口頭での厳重注意」という処分に対して、スポーツ紙デスクから疑問の声が上がる。

 「嶋田さんは問題のあった試合の翌14日、中日-広島戦(バンテリンドームナゴヤ)で一塁塁審を務めています。もちろん審判の存在は尊重されるべきですが、ペナルティーが甘すぎるのではないでしょうか。試合の進行に対するすべての権限を持っているからこそ、その責任は重い。審判も人間だから間違いがあるのは分かります。ただその非を認めて謝罪しなければ、選手、首脳陣が審判に不信感を持ってしまう。そんな状況は健全とは言えません。今回のような明らかなミスをしたり、その後の対応に問題があった場合は審判の出場停止や2軍降格を検討するべきだと思います」

 ビデオ映像によるリプレー検証が行われるようになり、誤審は減った。ただリプレー検証は補助に過ぎない。試合を進行する審判の判断が大きく左右することを考えると、ペナルティーについても再考の余地があるだろう。(梅宮昌宗)

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