首位の阪神が波に乗り切れない状況が「混セ」にしている要因になっている。ヤクルトは自慢の強力打線で得点力はセリーグ№1。昨季まで2年連続最下位に低迷していたチームは白星を重ねることで自信をつけている。また、巨人も今月は4勝8敗4分と大きく失速していたが、19日の阪神戦で圧勝して息を吹き返したように感じる。投打がかみ合わずどん底の状態にもかかわらず、阪神と2.5ゲーム差しか離れていない。東京ドームで直接対決が6試合残っているのも好材料だ。巨人は阪神に12年から9年連続カード勝ち越し。昨季も阪神戦は開幕カードの3連勝を含む16勝8敗と大きく勝ち越している。選手たちがシーズン終盤の山場で精神的優位にプレーできるのは間違いない。

  「阪神がこのままの戦いを続けているようだと、ヤクルトの勢いに飲み込まれ、優勝経験豊富な選手がそろう巨人にも追い越されて3位になるでしょう。先発投手陣の安定感はセリーグ屈指で、打線も個々の能力は負けていない。後はどうやりくりするか。来季の続投を要請された矢野監督の采配が注目されます」(スポーツ紙デスク)

  05年以来優勝から遠ざかっている阪神。栄冠をつかみかけて失速したシーズンが何度もあった。「勝負弱さ」を払拭し、16年ぶりの優勝にたどりつけるか。(梅宮昌宗)

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