参院山口選挙区補選で惨敗したへずまりゅう
参院山口選挙区補選で惨敗したへずまりゅう

NHKと裁判してる党弁護士法72条違反で」(NHK党)公認で参院山口選挙区補選に出馬した元迷惑系YouTubeユーチューバー「へずまりゅう」こと原田将大氏が、惨敗を喫した。25日未明に終了した開票で得票は6809票。獲得票数が1万票に届かなければすべてのSNSから引退と宣言していたが、遠く及ばなかった。

【写真】選挙ポスターの前で金正恩のそっくりさんとポーズをとるへずまりゅう

 へずまは落選直後に自身のツイッターを更新。NHKの選挙速報を引用リツイートし、「なんかこれは」と戸惑っている様子だった。また、インスタグラムのストーリーズでも選挙結果を伝えるニュースを引用し、「は?」「はにゃ?」と動揺を隠せなかった。選挙は自民党の前議員で、公明党が推薦した北村経夫氏が30万7894票の大差をつけて3回目の当選。前県議で共産党県副委員長河合喜代氏は2位で92532票と伸びなかった。確定投票率は36.54%。一昨年の参議院選挙より10.78ポイント低かった。

「へずまは惨敗という見方が多いですが、個人的には6809票という獲得票数は多いと感じました。冷やかしで投票を入れた人たちがいるかもしれませんが、へずまを支持しているというより、景気が良くなった実感がなく閉塞感漂う日本の現状、山口県の現状に不満を抱えている有権者が投票した可能性が高い。投票率も前回の選挙より10パーセント以上低いし、政治への関心が低くなっているのが懸念されます。国会議員や山口の県議会議員たちはこの6809票に危機感を抱かなければいけないと思います」(民放テレビ局の政治部記者)

 へずまは「迷惑系ユーチューバー」として以前に活動。会計前に魚の切り身を食べた窃盗やTシャツが偽物だとクレームをつけたとして窃盗、威力業務妨害などの罪に問われ、名古屋地裁岡崎支部が8月27日に懲役1年6か月、保護観察付きの執行猶予4年の一審判決を言い渡されたが、控訴している。

◆「悪名は無名に勝らなかった」へずまりゅう

 今回の選挙に出馬した際の政見放送では、「昨年、捕まって本当にどん底まで落ちた。そんな人生どん底経験したヤツでもこうやって出馬できる。30歳になれば今回、出馬することができるちゅうのを若者におれは教えたかった」と熱弁。

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「悪名は無名に勝らなかった」へずまりゅう