林:でも、デジタル庁って大丈夫ですか。最初からつまずいて。

都倉:デジタル庁は行政のシステムをデジタル化するのが専門で、GAFAを管轄するのは総務省なんですよ。だから文化庁と総務省が一緒になって研究していかないといけないんです。

林:そうなんですね。

(構成/本誌・直木詩帆 編集協力/一木俊雄)

都倉俊一(とくら・しゅんいち)/1948年、東京都生まれ。現文化庁長官、作曲家・編曲家・プロデューサー。学生時代をドイツで過ごし、音楽の基礎を学ぶ。69年、学習院大学在学中に作曲家デビュー。ピンク・レディーや山口百恵などの曲を多数ヒットさせ、「日本レコード大賞 作曲賞」「日本歌謡大賞」をはじめ、日本の主要な音楽賞の多くを受賞。80年代からは海外を拠点にして音楽活動を展開。2010~16年、日本音楽著作権協会会長。18年、文化功労者顕彰。今年4月から現職。

>>【後編/「ピンク・レディー」名づけ親・都倉俊一「マンハッタンでもよかった(笑)」】へ続く

週刊朝日  2021年11月12日号より抜粋