あるゆるポジションでプレーできる旗手怜央
あるゆるポジションでプレーできる旗手怜央

 ディフェンスから攻撃的な役割とあらゆるポジションで、ハイクォリティーのプレーを見せる旗手怜央(セルティック)、ボランチ、センターバックで安定したプレーと得点力でJ1リーグのMVPに輝いた岩田智輝(横浜F・マリノス)は、代表の中心選手でプレーしても不思議でない選手だ。J2では右サイドバックの半田陸(山形)が大ブレークする可能性を秘めている。1対1の対人守備に強く、運動量豊富でクロスの質も高い。24年のパリ五輪世代で、J1の神戸、ガンバ大阪が獲得に動いていることがメディアで報じられた。

 中盤の選手はどうだろうか。サッカー雑誌の編集者は田中聡(KVコルトレイク)、藤田譲瑠チマ(横浜F・マリノス)をプッシュする。

「田中は豊富な運動量で守備の強度が高い。遠藤航(シュトゥットガルト)を彷彿とさせるプレースタイルで、足元の技術も高いボランチです。藤田はパスセンスが秀逸。視野が広く、絶妙なタテパスを入れて攻撃の起点になる。相手の攻撃を遮断するパスカットの能力にも優れている。田中と藤田のダブルボランチは相性が良い。日本代表でも主力になれる」

 高卒1年目の今季から強靭なフィジカルと左足の高い技術で加速度的に成長した松木玖生(FC東京)も、A代表に抜擢される可能性は十分にある。レアル・マドリードのBチームであるカスティージャに所属する18歳の中井卓大はドリブル、パス、シュートと高いセンスで、久保建英(レアルソシエダ)と共に将来の日本サッカー界を背負う逸材だ。

 この他にも、才能に優れた好素材は国内外にゴロゴロいる。日の丸を背負い、ネクストブレークする選手が楽しみだ。(梅宮昌宗)

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