11月5日、「仮面ライダーオーズ」のイベント内で、新作映画が来春公開されることを発表。10年前に出演し今回も出演する、左から渡部秀、君嶋麻耶、三浦涼介、高田里穂(C)2021 TIFF
11月5日、「仮面ライダーオーズ」のイベント内で、新作映画が来春公開されることを発表。10年前に出演し今回も出演する、左から渡部秀、君嶋麻耶、三浦涼介、高田里穂(C)2021 TIFF
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 11月8日、第34回東京国際映画祭が10日間の幕を閉じた。グランプリは男性優位の環境に抵抗する女性を描いた映画「ヴェラは海の夢を見る」が獲得した。コソボ共和国出身のカルトリナ・クラスニチ監督は「喜びのあまりに大声を出して、泣いてしまいました」とビデオメッセージで喜びを表した。一般客の投票で選ばれる観客賞は、日本の「ちょっと思い出しただけ」(松居大悟監督)が受賞した。

【写真】東京国際映画祭のイベントで独特の人生観を語った女優の橋本愛

 コンペティションの審査委員長を務めたフランスの女優イザベル・ユペールは「多様性に取り組んだ野心的な映画祭だった。厳しいコロナ禍で開催できたことは素晴らしいこと」と映画祭を締めくくった。

 今回多くの舞台あいさつやトークショーが行われたが、なかでも、今年は仮面ライダー生誕50周年ということで数々の関連イベントが開催された。初代ライダー役の藤岡弘、ら“昭和ライダー”たちのトークショーをはじめ、2010年から11年にかけて放送された「仮面ライダーオーズ/OOO」に出演した俳優の渡部秀、三浦涼介、高田里穂、君嶋麻耶たちが再結集して登場したトークショーでは、新作映画が来春公開されることが発表された。高田里穂は「(再会して撮影した)どのシーンも胸熱でした」と興奮気味に話した。 

11月5日、「仮面ライダーオーズ」のイベントで当時の思い出を話す女優・高田里穂(C)2021 TIFF
11月5日、「仮面ライダーオーズ」のイベントで当時の思い出を話す女優・高田里穂(C)2021 TIFF

 また昨年に続き行われた、日本とアジアの俳優、監督たちが交流するトークイベント「アジア交流ラウンジ」も盛り上がっていた。フェスティバル・アンバサダーを務めた橋本愛とバフマン・ゴバディ監督との対談では、監督から「私の映画に出演しませんか、1年間こちらに来てみませんか」と公開オファーを受けて、橋本は「機会があれば」と苦笑いしながら答えていた。また、橋本が自らの映画観、社会観、人生観などを語り、「東京で生きることが辛くなってしまって、ものすごく早い時間の中で生きていることに違和感を感じてながら生きてきた(こともあった)」と本音も明かした。また、「今、越境というか、全く違う文化や国の中で(それぞれの人が)生きていて、その中でも何かでつながっていることが、豊かであり、尊いものなのだなと心の中でかみしめています」と多様性の大切さについても語った。別の回では、細田守監督とポン・ジュノ監督の大物対談などもあり、映画好きにはたまらないイベントが連日開催された。

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有楽町に会場移転したことの「変化」