10月26日の結婚会見での眞子さんの様子を振り返ってみよう。記者の質問に答えた眞子さんに、ただならぬ雰囲気を感じた人も少なくないだろう。皇族特有の穏やかな話し方とは異なる印象を持った人も多いはずだ。

「眞子さんが見せた、力のこもった話しぶりや目線が印象的でしたね。世間の批判的な声があそこまで大きくなっているのだから、平生の感覚ではうまく収めたでしょう。しかし、眞子さんの表情からは、いら立ちや攻撃的な部分が見え隠れしていた。これは、複雑性PTSDの症状が表れてしまったと見るのが妥当です。騒ぎにならないようにご本人も心がけたけれど、コントロールできなかったということでしょう」(井上医師)

2人で会見臨んだ小室眞子さんと圭さん(JMPA)
2人で会見臨んだ小室眞子さんと圭さん(JMPA)

 複雑性PTSDは、素因となる環境から離れることが第一だ。治療もそこからスタートする。

 とはいえ、米国で治療にあたる医師やカウンセラーの他に、周囲の人間の支えが不可欠だと井上医師は話す。

「周囲の人間が一番、大変です。海外でふたりで暮らすとなると、最も身近な人間は小室さんになる。眞子さんが小室さんに対して信頼感を持っていても、複雑性PTSDの治療においては、ささいなことをきっかけに、身近な人に対して、怒りやいら立ちをぶつける傾向があります」

 井上医師も信頼関係を築いたと思った複雑性PTSDの患者から、感情をぶつけられることは珍しくない、と話す。たとえば、相手が時計をチラリと見れば、「自分との話を終わらせようとしているのだ」と思い込む。そうなると、疾患を抱える患者は、相手に疑いを抱き始め、「相手が自分の敵である証拠」を探そうとする。

「いつもより待たせる時間が長かったのは、やっぱりそうだ。自分を嫌がっているのだ」と、いったロジックが展開され、もう診察に来なくなるパターンは少なくない。

「怒ってわめいたり、怒鳴り散らすというよりは、フツフツとした怒りを溜め込み、黙って連絡を絶ってしまうという行動が多い」(井上医師)

 眞子さんが頼りにする圭さん。ニューヨークに戻ってから、どんな生活が待ち受けているのだろうか。

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家に帰る暇もなくこき使われる