小室眞子さんと圭さんは米国に14日、出発する。その2日前、圭さんは母親の元婚約者と面会し、金銭トラブルの解決への道筋をつけたと思われる。けじめをつけたうえで米国での新生活が始まる。ふたりの住まいは、ニューヨーク州にあるという。眞子さんは複雑性PTSDを患い、圭さんは働きながら来年2月のNY州の司法試験の勉強に励まなければならない。いったいどのような新生活になるのだろうか。精神科医で複雑性PTSDの患者を多く診察してきた井上智介医師がふたりの生活を分析する。
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「まず、小室さんは複雑性PTSDを抱える眞子さんを支えてゆかなければならないという現実があります。その意味で小室さんの責任は重大であり、大変だとは思います」
そう話すのは井上智介医師だ。
眞子さんの複雑性PTSDの治療を考えた場合、疾患への理解や研究が進んでいる米国に住むのはいい選択肢である、と井上医師は考えている。
事情に詳しい人物によれば、宮内庁サイドは、眞子さまの疾患についてさほど危機意識は持っていないという。
「米国での医師を紹介するといった話は、聞こえてこなかった。公務も結婚の準備もできたのだから、さほど重くはないと考えているのでしょう」
井上医師は、こうした反応は日本人、特に年齢が上の世代に特有の受け止め方であると話す。
「PTSDは、ひどい災害や事件に巻き込まれるほどのショックを受けて初めてなるもの、といった意識が強い。本人の様子についても、元気そうであれば深刻だとは考えない。誰もがひと目で分かるほど、衰弱したり大声で叫んだりといった分かりやすい症状がなければ、『軽いから問題はない』と考えがちです。しかし、この病を患っている人はたいてい、精神疾患の症状が出ないよう隠そうと努めます。他人が見てわかるように『丸出し』にすることはほとんどありません」
複雑性PTSDとなれば、症状はより深刻だ。人と上手くつき合うことに困難を感じて疎遠になったり、感情の起伏が激しくなることもある。