「レギュラーコメンテーターを務める『めざまし8』を見ていても、眞子様のご結婚や、社会的な事件でも気の利いたコメントをしていてうまいなと思うことがありますね。一方でニュースサイトのコメント欄に誹謗中傷が渦巻いている問題に関しては『ひどいからなくしてもいい』などと自分の意見をビシっと言う。情報番組での発言もなかなかこなれてきたと思います。このまま、中高年層に浸透していけば、情報バラエティーでひっぱりだこの存在になっていくのでは」(放送作家)

■井上のダメ出しが松本人志のトラウマに?

 こうした素質に加え、大御所にも容赦なく斬り込む姿勢も注目されている。

「3月に放送された『ダウンタウンなう』の『人志松本の酒のツマミになる話』で、酔いが回ってきた井上さんは『松本さんのツイッターは、誰かが言わないとダメ』と絡み始め、『松本さんのツイートは、みんな神みたいにあがめるんですけど……でも、やっぱり松本さんはオジサン』とバッサリ。松本人志さんが『どういうこと?』と聞くと、井上さんは『全部が……行間も、絵文字も、テンションもやっぱりおじさん』と辛口でしたね。また、浜田雅功さんのイメージについても『かわいいを狙いすぎている気がする』と、これも厳しいダメ出しをしていました。ちなみに同番組に井上さんが再び招かれた際、松本さんはオジサンと指摘され『トラウマになった』と話していました。ほかのタレントが言えないようなことを平気で言えるという点はポイントが高く、制作サイドにとってもおいしい。彼女を起用したいと思う番組関係者は多いはずです」

 TVウオッチャーの中村裕一氏は、そんな彼女の魅力と今後についてこう分析する。

「先の衆院選では『ニュースウォッチ9』が彼女に密着。候補者の話に熱心に耳を傾けたり、ボランティアの若者たちを取材したりしている姿がとても印象的でした。『めざまし8』でも、堂々と自分の意見を言い、存在感を示しています。彼女のような世代が今、目の前で起きている政治や社会の出来事に関心を持つことは非常に頼もしい。ぜひオピニオンリーダーとして、いろんな層をリードしていってほしいですね。彼女の強みはバラエティー対応もできるところ。特に偉くなってなかなかツッコまれなくなったベテランや大御所クラスにとっては、逆にありがたいのではないでしょうか。コンプライアンス意識も高いし、何よりクリーンなイメージで好感度が高い。来年はさらに多角的に活躍する姿を目にする機会が増えると思います」

 来年からは「めざまし8」以外でもコメンテーターとして、新たな仕事が増えるかもしれない。(丸山ひろし)

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丸山ひろし

丸山ひろし

埼玉県生まれ。大学卒業後、出版社に勤務し雑誌編集業務に従事。その後ライターに転身し、現在はウェブニュースや、エンタメ関連の記事を中心に執筆している。

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