■高山寺

右京区梅ケ畑栂尾町8

奈良時代に建立されたといわれ、1206年に明恵上人により再興。鳥獣人物戯画(4巻)などの国宝が収められている。日本最古の茶園もある

■京都北山杉の里総合センター

北区中川川登74

郊外の山の杉林。「北山杉のまっすぐに、きれいに立ってるのをながめると、うちは心が、すうっとする」と千重子は言った。センターは北山杉の生産地に建つ。林業と触れ合うための研修や木工制作体験、「古都」の舞台の集落見学ツアーも実施する。要予約075−406−2212

北山杉 (撮影/星野佑佳)
北山杉 (撮影/星野佑佳)

■鞍馬寺

左京区鞍馬本町1074

霊山・鞍馬山の南斜面にある。僧兵姿の法師たちが大蛇に見立てた青竹を素早く伐る、6月の竹伐り会式は、「古都」の主人公の父が好きな行事だ

6月の竹伐り会式 (撮影/星野佑佳)
6月の竹伐り会式 (撮影/星野佑佳)
10月の鞍馬の火祭 (撮影/星野佑佳)
10月の鞍馬の火祭 (撮影/星野佑佳)

■八坂神社御旅所

下京区四条通寺町貞安前之町

「祇園さん」と親しまれる八坂神社。その神輿は、毎年7月17日の神幸祭から四条にある御旅所に渡御し、24日の還幸祭までとどまっている。祇園祭の間は八坂神社の3基の神輿が奉安され、熱心に祈る人も多い。千重子も蝋燭を求めて祈っている間に運命的な出会いが訪れた

八坂神社御旅所 (撮影/星野佑佳)
八坂神社御旅所 (撮影/星野佑佳)

■北野天満宮

上京区馬喰町

「学問の神様」菅原道真公を祀る全国約1万2000社の天満宮、天神社の総本社。梅と紅葉が美しく、京都市民からは「北野の天神さん」と親しまれている。「古都」の主人公の父はここに寄った後、門前町である上七軒の茶屋に行きまったりとした時を過ごした

■青蓮院

東山区粟田口三条坊町69−1

門主が皇室か摂関家によって受け継がれる門跡寺院。1788年に御所が炎上した際には、仮御所として使用された。粟田御所とも呼ばれる。門前の楠は親鸞聖人の手植えと伝えられる。千重子はそれだけを見たくて青蓮院まで行く。もちろん境内も見所が満載で、庭園も美しい

青蓮院 (撮影/星野佑佳)
青蓮院 (撮影/星野佑佳)

■由岐神社

左京区鞍馬本町1073

940年、御所に祀られていた由岐大明神が鞍馬山に遷された。10月には京都三大奇祭・鞍馬の火祭が行われる。「古都」の千重子は、鞍馬の火祭が大文字よりも好きな行事だった

■京都御苑

上京区京都御苑3

京都御所を囲む約65haの公園。500種を超える植物が生育する。「古都」では千重子の姉妹・苗子が、蛤御門の前で時代祭の行列を楽しむ

週刊朝日  2021年12月3日号

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