■夢中になって遊んでいるうちに足し算の勉強になる
「30+30で60」になったら、50のカード1枚と10のカード1枚、つまり「50+10」に交換。
70ダメージを負っている際に40ダメージをくらうと「70+40で110」になりますから、50を1枚と10を2枚で「50+20で70」にしてあったカードを、100が1枚と10が1枚の「100+10で110」に換える……というように、とにかく毎回計算して換えていかねばなりません。
カードゲームをやっている最中は、私も息子も熱中してアドレナリンが出ていたのか、あっという間に2時間くらい経っていました。
その間に息子は本当に細かく、何度も繰り上がりを含む足し算をしました。小学校低学年の宿題でいったら1週間分くらいの分量はありそうですが、夢中になって遊んでいたので、まったく苦痛ではなさそうでした。
■楽しみながら算数の脳を鍛える
もちろんポケモン以外のゲームでも、アナログでこのように楽しみながら計算できるものはいくつかあるのではないでしょうか。
息子は先日、自分で好きな絵を描いたカードを手作りし、「次はこれで遊ぼう」と持ってきました。
ルールや形式にとらわれなくても、数字が書かれたカードさえあれば、はっきりいってどんなゲームでもいいのです。
攻撃してダメージを加えていくのも、人生ゲームのようにお小遣いをためていくのも、洋服やアクセサリーを買っていくというのも、計算する過程さえあれば、楽しみながら「算数の脳」が鍛えられます。
ゲーム機を使うものだと敬遠する親が多いですが、このようなアナログのゲームでしたら、あまり抵抗なく受け入れられるのではないかと思います。
手作りのカードで作ったものなら、もしかしたら学校に持っていっても怒られないかもしれません。
■デジタルゲームの「もったいない」と感じるところ
現代は、子どもが遊ぶゲームはデジタルがほとんどです。ゲーム売り場やゲームセンターに行くと、仮面ライダーやドラゴンボールヒーローズなど、大きく派手なアクションが画面いっぱいに広がり、ダメージも1万を超えるなど、迫力があるものをたくさん見かけます。