――最近はテレビの露出やYouTubeチャンネルの登録者数も増えました。
人生がガラッと変わりました。まったくの別物です。優勝の影響もありますが、やはりYouTubeが軌道にのったのは大きかったです。僕が本格的にYouTubeを始めたのは18年頃なんですが、ちょうどそのタイミングで「大食い」と「YouTube」のブームが重なったんです。ほんとうに運が良かったと思います。これまでの僕は頑張ってもせいぜい月給35万円くらいでしたが、今では、好きな家にも住めて、好きな時計や車も買えて、何不自由のない生活を送れています。YouTubeだけの収益で、これまでの最高額は月収700万円くらいです。もちろん、その月の動画再生数回数や広告の単価によっても変動はかなり大きいので、月収200万円のときもありますが、借金まみれだった頃を考えると比較になりません。
――動画再生数を一定に保つための工夫などはありますか?
ブームにしっかりのることです。大食いはニッチな世界だし、やれることってほぼ決まっているんです。だから、大食いファンの中で検索されている人気ワードっていうのをしっかり見極めて、それを動画にすればある程度安定した数字は残せる。一時期でいえば「ラーメンショップ」などがそうでした。だから、仲が良いYouTuberをみたりするのは参考になるし、登録者数は少ないけど面白いYouTuberを見つけたら、どんどん真似するようにはしています。
――ご家族はフードファイターという仕事はどう捉えていますか?
大食いをしていると、生きるか、死ぬかの境界線みたいなものを、つねに感じているので、やはり嫁さんは心配しています。基本的に、嫁さんは僕のYouTubeを見ません。僕が苦しそうにしているのがつらいみたいです。そりゃそうですよね、僕も逆の立場だったらきっと見ていられないと思います。これだけ食べているわけなので、もしかしたら明日喉に何かをつまらせて死んでしまう可能性もある。だから身体にどこか不調はないのか、半年に一度は必ず人間ドックに通っています。それが、大食いを続けさせてもらうための嫁さんからの条件の一つなんです。ただ、鈴木家では「50歳で大食いは引退する」という新たな条件が先日追加されました。僕は嫁さんには逆らえないので従います(笑)。