――なぜ、そこまでして大食いを続けるのでしょうか?
僕にとって大食いはお金を稼げる唯一の方法だし、唯一誇れるものなんです。時折、YouTubeの数字などを気にしすぎてメンタルがやられそうになりますが、お礼を言ってくれる方もいるんです。白米をあまり食べなかった子どもが僕の動画を見て食べられるようなったとか、僕の動画をきっかけになかなか心を開いてくれなかった患者と打ち解けることができたって言ってくれたがんの研修医の方もいます。数年前まで、クズみたい生活を送っていた僕が、こんなに人の役に立てるんだって。そういうコメントを見た時は、一人でボロボロと泣いています。こういう人たちの言葉は、間違いなく僕を支えてくれていますね。
――最後に、今後の目標を教えてください。
大食いって、まだまだ日本には文化としては根付いてないと思うんです。大食いに成功しても「すごい」と言われることはあっても、リスペクトされることはない。やはりまだまだ色物としてみられているので、何とかその現状を変えるっていうのが目標です。あと、世界で最も知名度のある早食いの大会「ネイサンズ国際ホットドッグ早食い選手権」で優勝すること。これも僕の夢なので絶対達成したい。50歳まで、あと9年。引退するまで、まだまだ強くなりたい!
(聞き手・構成/AERA dot.編集部・岡本直也)