3位:正隨優弥(広島・外野手・2018年ドラフト6位)

 大阪桐蔭では4番打者として3年夏に甲子園優勝。亜細亜大では好不調の波が激しかったが、長打力が評価されて2018年のドラフト6位で広島に入団した。1年目は二軍でも打率.208と苦しんだが、確実に力をつけて3年目の今年は打率.293、ウエスタンリーグで2位タイとなる11本塁打をマーク。一軍でも3番として3試合スタメン起用されるなど、ブレイクの兆しを見せている。大学時代と比べてもタイミングをとる動きに無駄がなくなり、センター中心に大きい当たりを打てるのが持ち味。プロ入り後の3年間、二軍では試合に出場し続けており、体の強さも感じられる。チームは鈴木誠也の穴を埋めるべくドラフトで中村健人(トヨタ自動車)、末包昇大(大阪ガス)と同じ右打ちで強打者タイプの外野手を2人獲得したが、正隨にとっても大きなチャンスだけにキャンプからのアピールに期待したい。

 
2位:森博人(中日・投手・2020年ドラフト2位)

 愛知・豊川高校時代は全国的には無名の投手だったが、日本体育大では1年秋からリリーフとして活躍。2学年上に松本航(西武)、東妻勇輔(ロッテ)、1学年上に吉田大喜(ヤクルト)、北山比呂(東芝)など好投手が多かったこともあって、先発として登板した機会は少なかったが、4年秋にはMVPを受賞しドラフト2位で地元中日に入団した。1年目の今年はチームの投手陣が好調だったこともあって二軍暮らしが続いたが、ウエスタンリーグでは25試合に登板して防御率2.20と好成績を記録。シーズン終盤には一軍昇格を果たし、10試合、12回を投げて12四死球、2暴投とコントロールには課題を残したが、イニング数を上回る15奪三振をマークして能力の片鱗を見せた。コンスタントに145キロを超えるストレートは数字以上に勢いがあり、カットボールの変化も鋭い。確実にカウントをとれる変化球を1つマスターすれば一気に投球が楽になる可能性は高いだろう。チームは中継ぎの柱だった又吉克樹がフリーエージェントでソフトバンクに移籍しただけに、その穴を埋める存在として期待がかかる。

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1位は阪神の“エース候補”