林:へぇ~、そういうことがあったんですか。

八嶋:染五郎さん、お芝居も踊りも楽しくなられたのか、すごく素敵になりました。この前「大河」の撮影でお会いしましたけど。

林:そうだ、八嶋さんは来年の大河ドラマ(「鎌倉殿の13人」脚本・三谷幸喜)にお出になるんですよね。

八嶋:源頼朝が鎌倉幕府を開くまでを最初に描かれていて、僕はわりと前のほうで武田信義という人をやります。甲斐源氏の武田氏の初代当主で、そこからやがて信玄が出てくるんですね。

林:小池栄子さんも「大河」お出になりますよね。小池さんとは、「マッサン」で共演されて以来仲良しですか。

八嶋:はい、仲良しです。「マッサン」で思ったのは、彼女はどんな球を投げてもバシッと返してくれるんですよ。僕、妻に「『マッサン』で芝居がいいとか言われてるけど、小池栄子さんがよく見せてくれてるだけだから」って言われました(笑)。

林:福田雄一さん(恐妻家で知られる放送作家・映画監督)の奥さんみたい。

八嶋:アハハハ。僕は、実年齢より中身が幼いというのがあるかもしれない(笑)。

林:八嶋さんはラジオで自分の番組も持ってらっしゃるし、お話がおもしろくて。きょうは人気の秘密がわかりましたよ。

(構成/本誌・直木詩帆 編集協力/一木俊雄)

八嶋智人(やしま・のりと)/1970年、奈良県生まれ。90年、中学の同級生・松村武主宰の劇団カムカムミニキーナに参加。以降、舞台、ドラマ、映画などで幅広く活躍するほか、「トリビアの泉~素晴らしきムダ知識~」などバラエティーでも活躍。近年の出演作に、舞台「月光露針路日本」「あなたの目」、ドラマ「ラジエーションハウス」など。2022年、NHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」に出演予定のほか、1月7~31日、舞台「ミネオラ・ツインズ」(スパイラルホール)の出演が控える。

週刊朝日  2021年12月24日号より抜粋

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