イラスト/小田原ドラゴン
イラスト/小田原ドラゴン

 11月16日、電通の社内シンクタンク『電通総研』が『男らしさに関する意識調査』を発表し、若い男性ほど「女性活躍推進に反対」「フェミニズムが嫌い」という傾向があったと報じた。男性3千人を対象に行った調査では、18~30歳の男性の4割以上が「フェミニストが嫌い」と答えたという。

 これはどうしたらいいものだろうか?

 あたしはフェミニストを自称する者こそ、フェミニストと名乗る者が間違ってしまった場合、注意をすべきだと思う。電通の調査からすれば、ちゃんと関わってそれができるのは、もはやフェミニストだけだろう。

 フェミニズムが、人の憎悪を煽(あお)り、世の中の分断を図る行為になっていいはずがない。

室井佑月(むろい・ゆづき)/作家。1970年、青森県生まれ。「小説新潮」誌の「読者による性の小説」に入選し作家デビュー。テレビ・コメンテーターとしても活躍。「しがみつく女」をまとめた「この国は、変われないの?」(新日本出版社)が発売中

週刊朝日  2021年12月31日号

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