「神田正輝さんは基本、放任主義ですね。親はいなくても子は育つというくらいの考えですが、何か相談されたら、できることはやるし、相談にも乗るというタイプです。母親とは村田さんの結婚に反対されて以降、距離ができたようですが、だからといって完全に途切れているわけではありません。適度に距離感を持って、何か必要な時には連絡とれる状態でした」(前出の城下氏)

 沙也加さんは2018年発売した自著『Saya Little Player」(マガジンハウス)の中で、「マスコミから逃げている記憶も沢山ありますね。学校の外で待っているし、声もかけられる」などと辛い思い出もつづっていた。さらに、「私は数年に一度気持ちいいほどの伏線回収劇がある人生なんです。停滞に見えてた時間を『これがなかったらこうなってなかった』って答え合わせができるときが来る」とも。

 そして、「最後に、私にとってファンの存在はすごく自慢!」と書いていた。ファンにたくさんのものを残して、沙也加さんは旅立った。

(AERAdot.編集部・上田耕司)

◆「日本いのちの電話」相談窓口◆ 厚生労働省は悩みを抱えている人に対して相談窓口の利用を呼びかけている。 ◆ナビダイヤル 0570・783・556(午前10・00~午後10・00) ◆フリーダイヤル 0120・783・556(毎日:午後4・00~9・00、毎月10日:午前8・00~翌日午前8・00)

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上田耕司

上田耕司

福井県出身。大学を卒業後、ファッション業界で記者デビュー。20代後半から大手出版社の雑誌に転身。学年誌から週刊誌、飲食・旅行に至るまで幅広い分野の編集部を経験。その後、いくつかの出版社勤務を経て、現職。

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