札幌市のホテルで急逝した女優の神田沙也加さん(享年35)。父で俳優の神田正輝(71)と母で歌手の松田聖子(59)が急きょ札幌入りし、亡き娘と悲しみの対面をした。
沙也加さんの遺体は20日、安置されていた警察署から札幌市内の斎場に運ばれていた。21日午後5時、松田聖子と神田正輝がそろって会見に現れた。
神田はお骨を持ち、「大変申し訳ありません。ありがとうございます。身内の近親者のみでお別れ、そして納骨というか、お骨にすることができました。みなさんご協力ありがとうございました。ただ、あまり2人とも話すようなことではないので、しばらくの間そっとしておいていただけたらありがたいと思います」
聖子は「本当にみなさんお寒い中、申し訳ございませんでした。ありがとうございます」とだけ語り、深々と2度、頭を下げた。
2人とも涙をこらえ気丈に振る舞ったが、沙也加さんの死の真相については、一言も語ることはなかった。
沙也加さんは何か悩みを抱えていたのだろうか。
遺作となったミュージカル「マイ・フェア・レディ」は元宝塚歌劇団宙組トップスターの朝夏まなと(37)とダブルキャストで、舞台の主演をほぼ交互に務めていた。
札幌公演は初日の17日、主演を朝夏まなとが務めた。翌18日は沙也加さんの主演の番で、正午から幕が上がる予定だった。ところがいつまで経っても現れなかった。
沙也加さんは18日午後1時頃、30センチほどの積雪がある中、高層階の窓から転落し、14階の屋外スペースで雪の中で発見された。同署によると、司法解剖の結果、死因は外傷性ショックだった。
なぜ22階建てのホテルの窓は開いたのか。ホテルにAERAdot.が取材したところ、経営幹部はこう答えた。
「部屋の窓はコロナ禍で換気のために、最大15センチまでは開くようになっています。それ以上は開かないです」
一部では、転落防止用のストッパーを外せば窓はもっと開放できたという報道もあった。