12月23日に上皇さまが米寿(88歳)の誕生日を迎えた。
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上皇さまは1933(昭和8)年12月23日生に生まれ。ことしの9月2日には、誕生から3万2031日を迎えて父の昭和天皇と並び、以降、8世紀以降の記録が残る歴代天皇(上皇)のなかで最高齢となっていた。
ご体調に大きな変化はないが、20年1月末には、学習院の同窓会から帰宅したあと、東京・高輪にある仙洞仮御所で倒れ一時、意識不明の状態になったこともあった。その時の同窓会で上皇さまとお話をした同級生の織田正雄さんは、上皇さまはお元気そうに、「いまはテニスはやってない」ことや、「専用のピンポン(卓球)台で卓球をしている」などとお話をしていたという。その直後に流れたニュースに、驚きを隠せなかったと織田さんは記者に話していた。
それから約2年の歳月が流れた。コロナ禍で外出や御用邸などへの外出は控えながら、上皇后美智子さまと穏やかな日々を送っている。
おふたりで朝夕に庭を散策して自然に親しんでいる。
天皇であると同時に生物学者としての横顔を持っていた上皇さまは、退位後も研究を続けている。皇居にある生物学研究所に月曜と金曜の2回通いハゼの分類に関する研究を続けている。今年5月には、「日本から得られたオキナワハゼ属Callogobius(ハゼ科)の2新種の記載」という題論文を発表し、論文は日本魚類学会の英文誌「lchthyologicaI Research」のオンライン版に掲載された。
この一年は、初孫である眞子さんの結婚問題に皇室が大きく揺れた年でもあった。
眞子さんは、小室さんと結婚する前の10月25日に、上皇ご夫妻をお住いをひとりで訪問した。歓談は1時間ほどだった。
おふたりは、皇室を離れ米国に旅立つ初孫を車寄せまで見送った。美智子さまは、最後に眞子さんを、しっかりと抱きしめたーー。上皇職の側近は、その場面をそう明かした。