真理子:今回の総裁選も4人が立候補(河野太郎、岸田文雄、高市早苗、野田聖子)して、いろいろな議論をして、あれで自民党の人気が上がったと私は思ってます。高市さんの人気も、あれで上がりましたよね。林大臣が総裁選にお出になると、マスコミがワッと人柄だとか多趣味だとかを書き立てて、それで国民の人気も高まるでしょうから、ぜひ総裁選に出ていただきたいと思います。

林:ただ、岸田さんとは、「宏池会」でお互い会長、座長として苦楽をともにしてきた仲ですから、いまは私が外務大臣という役割を十分に果たしていくことによって、岸田政権を長く支えていきたいと思っています。自民党の歴史をひもといても、ブルペンに控えの投手が3人ぐらいいて、いまはエースが投げて抑えているけれど、いつでも交代できるというのが強みだと思うんです。その一人になるように努力を続けたいですね。

真理子:マスコミは、林大臣と岸田総理、本当は仲が良くないんじゃないかとか、いろんなことを言ってますけど。

林:ハハハハ、そんなことはないですよ。

(構成/本誌・直木詩帆 編集協力/一木俊雄)

林芳正(はやし・よしまさ)/1961年、山口県出身。84年、東京大学法学部卒業後、三井物産入社。91年に渡米し、上院議員のもとマンスフィールド法案を手がける。94年、ハーバード大学ケネディ行政大学院修了。95年、参議院議員選挙で初当選、5期目途中に辞職。21年衆院選山口3区で初当選。防衛大臣、内閣府特命担当大臣(経済財政政策)、農林水産大臣、文部科学大臣などを歴任。11月から現職。著書に『国会議員の仕事 職業としての政治』(共著)。

>>【後編/林芳正外務大臣の意外な欠点とは? オペラを原語で歌えるのに…!】へ続く

週刊朝日  2021年12月31日号より抜粋

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