真理子:その方は林大臣を見て、総理になれる器だと思ったんじゃないですか。

林:それはちょっとわかりませんが、戦後だけを見ても、岸総理、佐藤総理、安倍総理が出ているわけですね。「自分たちが総理になる人材を送り出すんだ」という気概は、明治維新以来ずっとあったんじゃないかと思いますね。

真理子:ここ(大臣接見室)に入る前の廊下には、代々の外務大臣の写真が壁に並んでましたが、「青天を衝け」に出てくるような日本の歴史に燦然と輝く方々で、立ち止まってしげしげと見てしまいました。あれを見ても、外務大臣をなさった方はすごい確率で総理大臣になっているんですね。

林:今の岸田総理も長く外務大臣をやられてまして、在任中、この対談にも出ておられましたよね。

真理子:そうなんです。あのとき外務事務次官の斎木(昭隆)さんに、「外務省の仕事が一般に伝わりづらい」ということでお声がけしていただいたんです。

林:そうなんですか。なるほど。

真理子 私、あのイケメンの斎木元次官と親しくさせていただいてまして、あの方を見てると「ザ・外交官」という感じで、背は高いし、物腰はスマートだし、ほんとにすてきな方で。

林:みんながみんな、ああいう人かどうかは別にしてもね(笑)。私も斎木元次官には何度かご説明をお聞きしましたが、ほんとにスマートな方で、意外とユーモアもあって、おもしろい方でしたね。

真理子:話を戻しますと、林大臣は2012年でしたか、51歳の若さで総裁選にお出になって、そのときは残念ながら敗れましたけど、また総裁選に出ようと思ってらっしゃいますか。

林:そうですね。12年のときは野党で、閣僚経験も防衛大臣と経済財政担当大臣をごく短期間やっただけでしたから、自分では少し早いんじゃないかなという気持ちがあったんですが、仲間の皆さんが背中を押してくれたのと、民主党政権で大丈夫かなという危機感を持ってましたので、そこは変えていかなきゃいけないという思いで立たせていただきました。5人での総裁選でしたから、あれが一つの盛り上がりになって、その後の政権交代の選挙につなげていけたと思いますね。

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