カンニング 竹山公式Instagramより (@cunningtakeyama)
カンニング 竹山公式Instagramより (@cunningtakeyama)

 50代はちょっと太ってるっていうのも嫌だなと思って。40代は太ってきたから、50代でまたちょっと違う体型の人生もいいなと思いながら、体重を落としてみたってことですよね。

 ■相方の息子も登場したライブ「放送禁止」

 2021年の重大ニュースのもう1本は、やっぱりライブ「放送禁止」ですよね。中野サンプラザというホールで開催というのもあったし、1回きりの公演というのもあったし、ライブの内容的にも今年はちょっといろいろ勝負しなきゃいけないというところもあった。結構、ストイックに作り込みましたよね。ライブ「放送禁止」をやり始めて14年で、稽古の後に飲みに行ってないのは初めてじゃないかな。コロナ禍というのもあるけど。

  結局、飲みへの誘惑がないから、演出の鈴木おさむさんたちとガッツリ作り込んだ。今回のライブのテーマが政治家だったので、それをどう面白おかしくエンタメにするかはしっかり考えた。

 亡くなった相方の息子がステージに上がるというのもあったし、最後にバンドを入れて、構成はもちろん鈴木おさむさんが考えてくれるわけですけど、演者は僕一人。座長であり主役であり、なので、そこは神経を注ぎましたし、プレッシャーはありましたよね。初めてのホール公演だったし。前年はコロナ禍のためオンライン開催で、ライブという形式では延期していたので失敗はできない。2021年の秋は結構燃えたじゃないけど、自分で頑張ったなっていう感じがしています。

 ■細木数子さんの死で人生を考えた

 もう1本はなんだろうな……細木数子さんが亡くなったことですかね。色々なことも言われた方でしたが、ひとつの時代の区切りを感じました。もちろん、亡くなったことに悲しいという純粋な気持ちもあります。

 また、そこに自分の老いというのも感じた。細木さんの晩年は、お世話になって、自分のばあちゃんみたいな存在で、いずれ亡くなるとは思っていたけど、実際亡くなってしまうと「あぁ、自分ももうそういう年齢なんだな……」と改めて感じ、次は自分の番が来るんだなということがよぎった。そのことで、人生に対して色々なことを考えましたね。今、可愛がってくださっている方たちとも、いつかお別れが来るのだなとも思った。

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有吉弘行に「気持ち悪い」と言われた追悼コメント