大宮エリーさん(左)と膳場貴子さん(photo 篠塚ようこ)
大宮エリーさん(左)と膳場貴子さん(photo 篠塚ようこ)
この記事の写真をすべて見る

 作家・画家の大宮エリーさんの連載「東大ふたり同窓会」。東大卒を隠して生きてきたという大宮さんが、同窓生と語り合い、東大ってなんぼのもんかと考えます。7人目のゲスト、キャスターの膳場貴子さんが持参した成績表と授業話に花が咲きました。

【写真】大宮エリーさんと膳場貴子さんのツーショットはこちら

*  *  *

大宮:東大感がないですよね。

膳場:すみません(笑)。

大宮:あ、いや海外っぽいなと。

膳場:東大って勉強が得意なだけかと思いきや、あれもこれもできちゃうみたいな余力のある人が多くなかった? だから自分は凡庸すぎて東大感ないなっていつも思ってました。

大宮:凡庸じゃないですって(笑)。でも確かにまわりが頭良すぎて、私は浮いてました。膳場さん、大学どうでした?

膳場:楽しかったですよ。

大宮:えー! どのように、ですか。

膳場:教養課程とか、教授陣も授業内容もぜいたくすぎて、キャッハーって感じに(笑)。

大宮:どんな授業受けてました?

膳場:取材受けるから間違えられないと思って、実はね、成績表確認してきました。

大宮:まじめー! まじめすぎます。こんなゲストみたことないですよ。

膳場:ははは。大学時代の記録をボックス1個分に圧縮して残してあるの。好きだった授業のノートとかレポートとか卒論とか。で、成績表持ってきちゃったんだけど、見ます?

大宮:見たいです。え? 成績表ってこんなだったっけ? 思い出せない(笑)。あ、私も松原望先生(の授業)取ってた!

膳場:取ってた? あと、宮台真司先生の現代社会論とか。

大宮:うんうん!

膳場:宮台先生、大人気だったよね。ブルセラとか援助交際とか扱ってて。私、毎回カセットテープで録音するくらい好きだったのに、試験受けてないの。点数が悪かったら悲しくてヤダ、とか思って敵前逃亡。弱い(笑)。

大宮:インパクトあったね。試験も「自問自答せよ」だったんですよ。100点くれました。

膳場:すごい! 受ければよかった。

大宮:なにこれ、ヘブライ語?

膳場:ヘブライ語好きだったな。先生とも仲良しで。あとは古代ギリシャ語も。もうラインアップが、ザ・教養の大海原じゃない? 今見てもワクワクする。

次のページ