![のぞみ(大島優子)、次女かなえ(門脇麦)、三女たまえ(のん)の決断とは──? 10月28日から全国公開(c) 2022 高橋ツトム/集英社/天間荘製作委員会](https://aeradot.ismcdn.jp/mwimgs/2/a/840mw/img_2a30883375433157a8a9abcb45f35e1077992.jpg)
のん:めちゃくちゃ気さくで優しくて。撮影中にいろんな場所で丸まって寝ているから「猫みたい!」って思いました。マイペースなところとか、体がやわらかいところも猫っぽい。
門脇:のんちゃんは想像以上にパワフルな人だった。私が初めて新人賞を取った映画祭で会ったことがあって、そのときに特殊パワーみたいなものを感じて印象的で、ずっと気になっている人だったんです。一緒にお芝居してみたら、想像以上にパワーがものすごく太くて強くて、すごく刺激をもらいました。
のん:よかった! 私みたいなふわっとしたタイプは嫌いなんじゃないか?って思っていたから(笑)。
──撮影で印象的だったのはイルカとの演技。かなえはイルカのトレーナーで、二人ともにイルカと泳ぐシーンがある。
門脇:初めてイルカに餌あげたとき、怖くなかった?
のん:口の中に尖ったキバがずらっと並んでいてびっくりしました。でも私、見た目は可愛くて実は凶暴系が好きなので、可愛かったです。
門脇:私、あまり動物を愛でる習慣がないんだよね。でも撮影が進むとバケツを持って近づく足音だけでパーッと近づいてきて「どうせ誰でもいいんでしょ?」とか思いつつ、「くっ。可愛いじゃないか」って。
■演技に関しては真逆
のん:麦さんは泳ぐイルカの背中に乗るシーンがあって大変そうだった。
門脇:コツをつかめば立てたんだけど、そこから水に飛び込むのが難しかった。けっこうなスピードだから、失敗すると首を痛めそうで。のんちゃんは飛び込みがすごく綺麗だった。
のん:私、運動神経はいいほうじゃないんですけど、潜るのは得意なんですよね。
──演技に対するアプローチの違いも刺激的だったという。
門脇:のんちゃん、現場でけっこう台本を読んでいたよね。
のん:サブテキストを確認したりしているんです。サブテキストというのはハリウッドで使われている演技法で「いま言っているセリフにはどういう感情があるのか」などの解釈を書き込んで、すごくシステマチックに演技を捉えるんです。そうすると自分でもわかりやすくて。
門脇:へえ~おもしろい。いつからやっているの?