撮影/小黒冴夏
撮影/小黒冴夏

■「ファンサ」たっぷり

 ファンとのコミュニケーションも大切にした。序盤ですでにアリーナやスタンドでトロッコに乗り、外周をゆっくりと回ってたっぷりの「ファンサタイム」を設けたが、この日一番のサプライズはアンコールで訪れた。

 メインステージの上部、渡り廊下のような場所に9人が横並びに現れると、その状態で客席にせり出していく。それは高さ12メートル、横幅22メートルの巨大やぐら「アイアーチ」(阿部考案・命名)。遠い席のファンとも目と目を合わせ、手を振りながら口々に「ありがとう~」「楽しかった~」と感謝を伝えた。

 リーダー、岩本が言う。

「皆さん、今日は楽しかったですか? 心の中で叫びまくりましたか? また皆で一緒に楽しめる日を楽しみにしています!」

 最後は深澤が締めくくった。

「これからも俺たち、最高の思い出作っていきます! 今日は本当にありがとう、バイバイ!」

 横浜アリーナが窮屈に感じるほどの圧巻のステージで、全29曲を届けた。12月下旬の愛知・日本ガイシホール公演まで、さらに旋風を巻き起こすだろう。(ライター・大道絵里子)

AERA 2022年10月24日号

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