5区出身では、順天堂大時代の05年に5区史上最多の11人抜きを演じ、1時間9分12秒の区間新記録を出した“山の神”今井正人が、トヨタ自動車九州入社後、マラソンで健闘した。
8度目の挑戦となった14年の別府大分マラソンで、自身初の2時間9分台を記録し、日本人最高の2位。翌15年の東京マラソンでは、自己ベストの2時間7分39秒をマークし、世界陸上マラソン代表に選ばれている。
このほか、大迫とともに東京五輪のマラソンに出場した中村匠吾(駒大-富士通)、服部勇馬(東洋大-トヨタ自動車)も大学時代は箱根のエース。三浦以外の現役組も、田澤廉(駒大)、吉居大和(中大)ら、世界を目指す期待の逸材が顔を並べている。(文・久保田龍雄)
●プロフィール
久保田龍雄/1960年生まれ。東京都出身。中央大学文学部卒業後、地方紙の記者を経て独立。プロアマ問わず野球を中心に執筆活動を展開している。きめの細かいデータと史実に基づいた考察には定評がある。最新刊は電子書籍「プロ野球B級ニュース事件簿2021」(野球文明叢書)。