「食欲は意識が弱いから抑えられないのではなくて、脳の機能がコントロールしているんです。美味しいものをたくさん食べたり、いままでは食べたことがない美味しいものを口にしたり、食べたことはあるんだけど予想以上に美味しかったりすると、ドーパミンが出ます。そのドーパミンの受けた快楽によって、同じくもう一回快楽を得たいと思うので、美味しいものを探すってことになるんです。だから、美味しいものを食べたら“すごく美味しかった”と思って、一旦、1週間に1回とか、1カ月に1回とかにする。たくさんドーパミンが出たら“そこで幸せ”って自分で思うようにしておくのが重要。お正月に美味しいものをいっぱい食べたら、それで幸せ……でも次の幸せっていうのをその頻度を高めてしまうと太ってしまいます。だから、美味しいものを食べるときは、とびきり美味しいもの、とびきりお金をかけたりして本当に美味しいものをしっかり食べて十分に満足した食生活をして、それを毎日求めないこと!」

 最後に中野さんがこれだけは話しておきたいというのが、運動するタイミング。

■運動するならどっち?

A「食前。お腹がペコペコ状態でエネルギーを使い切る!」/ B「食後。食べた分のカロリーをなかったことにする“」

 正解はA、B両方アリ! 食前でも食後でもいいと中野さんは言う。

「食前の空腹時は脂肪の燃焼率が高まると言われていますが、一番言いたかったのは食後。人間はエネルギーをとると血糖値が上がります。血液の中に糖がたくさんある状態のところで動いてしまえば、糖は筋肉で消費されます。血糖値が一番ピークになっている食後30分ぐらいに、からだの大きな筋肉、たとえば下半身をたくさん動かしてあげれば糖は消費します。食後にウオーキングをすれば血糖値が正常値に戻り、糖は余っていない状態になる。糖を余らせてしまうと体脂肪になるんですね。糖の段階で消費されてしまえば、太るなんてことはありえない!」

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食べて動かないと体脂肪になり体重に表れる…