正月太りがなかなか解消せず、「今年こそはダイエットするぞ!」と年の初めに決意した経験はありませんか? また、願わくば体脂肪を減らしたいと考えている人も多いでしょう。しかし、脂肪が分解されるには特定の条件が必要です。やみくもに運動を頑張ったり、食事を減らしたりするのではなく、効率的に努力したいもの。早稲田大学大学院で運動生理学を学び、「ダイエットコーチ計太」としてYouTubeでも活躍するパーソナルトレーナー・計太さんが、体脂肪を減らすための食事と運動の五つの条件をお伝えします。
* * *
【条件1】ダイエットを長期で考える
何か特別なイベントがあって、一時的に減量できればいいなら短期集中の取り組みでも構わないと思いますが、“やせたい”のではなく“やせていたい”のであれば、長期的に考えて継続可能な内容にすべきです。ダイエッターの過半数はリバウンドしてしまうと言われています。その原因の大きな一つは、短期間で過度な努力を注いだからだと思います。さらに、リバウンドを繰り返すことで少しずつやせにくい体になってしまうことも知っておくべきです。
そもそも、脂肪の分解は思っているより緩やかに起こります。ダイエットの初期段階の体重減は体の水分が抜けただけですので、初動の数値を見て過度な期待は抱かないほうがダイエットは長く続きます。
【条件2】アンダーカロリーを作る
結局のところ、体に吸収されるカロリー(≒摂取カロリー)が消費カロリーを上回ってしまうとやせられません。ですので、カロリー収支がマイナスとなる状態(アンダーカロリー)を作りださなければなりません。そのためには、必要以上に食べないこと、適度に体を動かしてエネルギーを消費する必要があります。現状把握という意味で、今どれくらいの食事を取っているのか、摂取カロリーの計算をしてみることは得策です。ですが、計算だけではダイエットがうまくいかないケースも多いことを理解しておきましょう。計算上ではアンダーカロリーになっていても、やせられないことはよくあります。カロリー計算はあくまでも目安程度に考えてください。