【条件5】動きを大きくする

 体を動かす習慣がついた後は、よりエネルギーを必要とする運動にアップグレードしてみましょう。“運動強度を上げる”とも言い換えられます。例えば、散歩に出かける習慣がある人であれば、散歩のスピードを少し上げてみましょう。息が乱れるほどでなくてもじんわり汗をかく程度の散歩にアップグレードするだけで脂肪分解は進みます。ほかにも、腹筋トレーニングばかりしている人は、スクワットなど下半身中心のトレーニングに置き換えてみてください。より多くの関節と筋肉を使うのでその分消費エネルギーが多くなり、脂肪分解が進みます。

 これは僕の経験則ですが、「運動をハードにしましょう!」というよりも「少し運動を大きくしましょう!」というほうが、そもそも運動が苦手な人にとっては心理的ハードルが下がるように思えます。

 今回は、体脂肪を減らすための五つのアドバイスをお伝えしました。「今年こそはダイエットするぞ!」という人は、これらを踏まえてダイエットに励んでみてください。

(文/計太)

著者プロフィールを見る
計太

計太

計太(けいた)/1989年、奈良県生まれ。大阪教育大学スポーツ科卒、早稲田大学大学院スポーツ科学研究科修了。専門は運動生理学。東京を中心にパーソナルトレーニングジム「ボクノジム」(https://bokuno-corporation.com/)を経営。論文の科学的データに自身の経験を組み合わせ、インスタグラムやツイッターなどで理論的かつ実践的なダイエットやトレーニングに関する情報を発信中。“2か月後の減量よりも1年後の健康”をテーマにしたYouTubeチャンネルは登録者11万人(2022年1月現在)と人気を集める。また、公式LINE(https://lin.ee/VJIfdbB)ではダイエットに役立つ情報や動画を無料配信中。

計太の記事一覧はこちら