松岡かすみ
「妻から夫に対するモラハラは、相手を放置する傾向が強い。夫を無視したり、邪険に扱ったり、子どもを自分の味方につけて相手にしないといったケースが多く見られます」
こう話すのは、夫婦問題カウンセラーの高草木陽光さん。現在、高草木さんの元を訪れる相談者は4割が男性で、年々夫からの相談が増えているという。中でも目立つというのが、妻から夫に対するモラハラについての相談。妻から受ける言葉の暴力や嫌がらせに対し、心身が悲鳴を上げるまで我慢している夫が少なくないという。高草木さんは続ける。
「一般的に女性は、普段から友達や家族などに『ちょっと聞いてよ、こんなことがあって～』と、おしゃべりの中で発散される部分も大きい。それに対し男性は、『弱い自分を見せたくない』『妻にモラハラされるなんて恥ずかしくて人に言えない』といった心理が働いて、ギリギリまで自分の中に封じ込めて我慢し、事態が深刻化してから相談に来るケースが多いのです」
女性に加害意識はあるのだろうか。次回は夫にモラハラ行為をしてしまった妻の告白を紹介する。（松岡かすみ）
＞＞【36歳キャリア妻のモラハラ懺悔 夫の仕事にダメ出し「私のほうが何倍も優秀」説教が止まらない】に続く
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