りゅう そう。
ぺこ 一瞬の効果だから、持続性はないよね。難しい。
りゅう 本当に。
ぺこ あと、私、競争心を持たせたくなくて。
りゅう それはわかる。家庭によって違うと思うけど。
ぺこ でも一番子どもが動くのって、競争心やんか。
りゅう そうなんだよね。そこは難しい。
ぺこ もちろん競争心を持たすことも必要なことだと思うけど、私たちは競争心よりも、「自分は自分」と思っていてほしいから。
りゅう だから、どこかに着くまでに「誰が早いかな」とかやらない。
ぺこ そう、あんまりお友達とかとやりたくなくて。
りゅう そうそう。
ぺこ でも、最近、家ではいいやって割り切るようにしてる。「パジャマ着るの、ママとどっちが早いかな?」とか。そしたら「ママもっとゆっくりしてー!!」とか言ってきたり。そこでも私はゆっくりせぇへんけど。競争は家の中だけと決めてる。
りゅう 「恐竜さんだったらもっと食べるの早いよー」みたいなことも言うけど、この間、息子が「ポッ」とか言い出して。「え? ポッてなに?」って、こっちも力抜けて。だから、ちょっと放っておいた。放っておくのもいいと思う。それで、僕のほうは普通に食べて、「食ーべたっ♪」みたいなことを言うと、食べ始めたり。
ぺこ そうそう。
りゅう 本当にうまくいかないこともありますよね。
ぺこ 恐竜も競争もそうだけど、息子は今年の1月で3歳半になったから、私も現実的に「こうしたら、こうなってしまうんだよ」っていう繋がりをしっかりと教えたくて。ご飯とかのんびり食べてたら、そのままのんびり食べさせる。そしたら「テレビ見れなかったぁ」って泣くんだけど、「なんでテレビ見れなかったかわかる?」って聞いて、子どもが「ご飯食べるの遅かったからぁ」って言ったら、「そうだよー、じゃあ次どうする?」みたいなことを最近めちゃやり取りしている。
りゅう そこは時間をかけているよね。
ぺこ けっこう「うざいママ」かなって自分でも思うけど、小さなことでもめっちゃこの会話している。
りゅう 大事なことだと思います。
(構成/AERA dot.編集部・吉崎洋夫)