りゅう 天井見てるんだ。
ぺこ 天井見たり、鏡で自分のいろんな顔を見たりしてるときもある。
りゅう それは絶対僕の血だと思う。僕もぺこりんに言われるもん、「早よして!」、「まだ?」とか。僕も気づいたら、鏡を見て、いい年してやっているから。
ぺこ マジでこの一年一番言った言葉、「早よして」やもん。それでなんとか洗面所まで連れて行きました。引っ張ってるわ、半分。引っ張って着きました、なんとか蛇口まで手を伸ばしました、そしたらまた鏡を見て…。
りゅう あはははは。笑
ぺこ 「洗って! 早く。水、出てるから」みたいな。やっと洗ったと思ってもさ、タオル拭くまでに時間かかるし。ほんまに一個一個がめちゃくちゃゆっくりゆっくりでさ。
りゅう こうやって話してたらちょっと面白いけど、思い通りにいかないことが子育てだなって思うね。そこは自分の機嫌とりが大事になってくるんだな、って思いますね。
ぺこ そこは、子どもとは何一つ共通点がないって思ったほうがいいかもって最近思い始めた。ほんまに何一つとして同じ考え、したいこと、気持ちはないんや、と割り切ったほうがいいと思ったもん。
手洗わんにしても、「はい、今あなたは変顔の練習がしたいんですね。私は早く手を洗ってもらいたいけど、あたなは手を洗うより、鏡を見たいんですね」って。ほんまに別々ってしっかり思わないと、あかんなって思った。
――お子さんに動いてもらう方法はありますか。
ぺこ ご飯を食べるのもめちゃくちゃゆっくり。だから、そのときに好きなキャラクターを言って、「あのキャラクターやったら、メチャクチャ大きいお口で、めっちゃ食べんの早いからなぁ」って言ったらバーって食べだしたり。それこそ恐竜が好きだから、息子をティラノサウルスに見立てて、「あっ、ティラノサウルスおるんちゃう、ティラノサウルス食べるよ食べるよ」って言ったら、食べだしたりするけど、それもすぐ効果がすぐ落ちるやん。