2位:ヤクルト
一軍主力投手:奥川恭伸
一軍主力野手:村上宗隆
一軍戦力投手:金久保優斗、梅野雄吾
一軍戦力野手:古賀優大、元山飛優
二軍主力投手:木沢尚文、寺島成輝
二軍主力野手:内山壮真、武岡龍世、長岡秀樹、(赤羽由紘)
チームはおろかセ・リーグの主砲へと成長した村上の存在が何よりも大きい。プレーの面はもちろんだが、チームを牽引する姿勢もとても今年で22歳とは思えない貫禄がある。しばらくは4番打者に困ることはないだろう。野手は他にも元山、武岡、長岡、赤羽と内野手に有望株が多く揃った。特に元山は今年で2年目だが、ショートのレギュラー獲得も期待できそうだ。一方で強打者タイプがやや不足しているだけに、村上に続く大砲候補もそろそろ指名を検討したいところだ。
一方の投手は昨年奥川が2年目ながらエース格へと成長したが、野手に比べると少し手薄な感は否めない。二軍の主力として名前を挙げた木沢と寺島の2人もイニング数こそ投げているものの成績は芳しくなく、一軍の戦力となれるかはかなり不透明な状況だ。奥川が不動のエースになることはもちろんだが、それに続く柱の確立も大きな課題と言える。
3位:阪神
一軍主力投手:
一軍主力野手:佐藤輝明
一軍戦力投手:及川雅貴
一軍戦力野手:
二軍主力投手:西純矢、村上頌樹、浜地真澄、(牧丈一郎)
二軍主力野手:栄枝裕貴、小幡竜平、遠藤成、井上広大、小野寺暖
最も目立つのはやはり1年目にいきなり24本塁打を放った佐藤だが、それ以外にも着実に若手の層は厚くなった印象を受ける。2019年のドラフトでは1位から5位まで高校生という思い切った指名を敢行。その中から及川が早くも一軍で欠かせない戦力となり、西、井上、遠藤の3人も二軍で着実に成績を残している。昨年の佐藤以外の大学卒選手も村上と栄枝が1年目から二軍の中心となったこともプラス材料だ。
佐藤と及川の2人もまだ万全とは言い難く、不確定要素が多いぶんヤクルトよりも低い評価としたが、全体的にスケールの大きい選手が多く、楽しみな部分は多い。ドラフト1位ルーキーの森木大智も含めて、ここに名を連ねた選手たちが順調に主力へと成長すれば、チームの将来はかなり明るくなるだろう。