ホッケの姿形は、どう見ても花っぽくはないと思うのですが…。

 実は、ホッケの稚魚はコバルトブルーの非常に華やかな見た目をしていて、稚魚が群れて泳いでいる様子が、水中に花が咲いたように見えることに由来すると言われています。

 そう言われると、ホッケの稚魚が群れて泳いでいるところをぜひ見てみたいものですね。

 余談になりますが、ホッケが属する「アイナメ」を漢字で書くと「鮎並」や「鮎女魚」と書くことが多いようです。なぜ「鮎」という字が使われているのか不思議ですが、形が鮎に似ているからということのようです。

 個人的にはあまりピンとこないんですが、皆さんはどう思いますか?

 さらに、釣りをされる方はよくご存じと思いますが、アイナメのそっくりさんとして、「クジメ」という魚もいますよね。消波ブロックなどでアイナメを釣っている時に釣れる、やや赤っぽい色をした、アイナメにそっくりな魚です。

クジメ(出展:web魚図鑑)

「クジメ」もアイナメの仲間ですので、あえて厳密に区別する必要はないかもしれませんが、アイナメの方が味が良く、サイズも大きくなります。

 尾びれの形と側線の数で見分けられますが、パッと見ではほぼ見分けがつかないのではないでしょうか。

 地域によっては、アイナメの幼魚をクジメと呼んでいるところもあるようですね。

 くら寿司では、昨年、ホッケのお寿司を販売しました。

 筆者も食べましたが、やや柔らかめの身でしたが、脂が乗っていて、お客さまにも好評でした。また今年もうまく入荷できた際には販売していければと思いますので、来店された際には、ぜひ探してみてください。

くら寿司の「北海道炙りとろ真ほっけ」

○岡本浩之
おかもと・ひろゆき/1962年岡山県倉敷市生まれ。大阪大学文学部卒業後、電機メーカー、食品メーカーの広報部長などを経て、2018年12月から「くら寿司株式会社」広報担当、2021年1月から取締役 広報宣伝IR本部 本部長。


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