杉山奈津子(すぎやま・なつこ) 1982年、静岡県生まれ。東京大学薬学部卒業後、うつによりしばらく実家で休養。厚生労働省管轄医療財団勤務を経て、現在、講演・執筆など医療の啓発活動に努める
杉山奈津子(すぎやま・なつこ) 1982年、静岡県生まれ。東京大学薬学部卒業後、うつによりしばらく実家で休養。厚生労働省管轄医療財団勤務を経て、現在、講演・執筆など医療の啓発活動に努める
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 うつ病を克服し、偏差値29から東大に合格した杉山奈津子さんも、今や小学生の男の子の母。日々子育てに奮闘する中でとり入れている心理テクニックや教育方法をお届けします。杉山さん自身が心理カウンセラーとして学んできた学術的根拠も交えつつ語る『東大ママのラク&サボでも「できる子」になる育児法』も絶賛発売中です。ぜひご覧ください。

【写真】ゆたぼん不登校問題に持論を語り称賛を集めた芸人はこの人

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 少年革命家として、学校へ行かない姿勢を貫いている中学生YouTuberのゆたぼんが、「ゆたぼんスタディ号プロジェクト」で日本を回るべく、トラックの購入費用等として目標380万円のクラウドファンディングを行いました。

■「ホンマの友達じゃない」というゆたぼんの発言

 しかし、目標金額までの資金は締め切り直前まで集まらず、その際、ゆたぼんが友人たちへ向けて、このような発言をし、世間をざわつかせました。

「こっちがLINE送ってるのに向こうは既読スルーする人も多くて、結構傷ついています」

「自分の都合のいいときだけLINEしてきて、こっちがホンマに困っている時に無視するなんて、ホンマの友達じゃない」

 そしてその後、配信を通じて交流のある人たちに、電話で支援を呼びかけようとした、とのことです。

 最終的に、ある企業の社長が100万円の出資をしたことで一気に目標金額に達しました。

 そして、あせっていた状態から我に返ったというゆたぼんは、自分の発言を撤回したのです。

 DJ社長というYouTuberの、「クラファン(クラウドファンディング)しといたよ」「俺はよく友達を既読無視するし、友達に既読無視されるよ。それでも友達だよ」といったTwitterでの発言を受け、「LINEを既読無視するのは友達じゃないという考え方は間違っていた」と謝罪しました。

 また、生配信中に電話をかけようとしたことも、「もっとよく考えて行動するべきだった」とおわびしていました。

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