小vs大の戦いでは、大がパワーで圧倒、あるいは小が大の総合格闘技への不慣れ、技術や知識不足を突き、勝つ場合が多かった。
大晦日の「RIZIN.33」ではそうした事前の不公平がない階級内の戦い、バンタム級グランプリやフェザー級の朝倉未来vs斎藤裕の緊迫した戦いがよりファンを引きつけた。
総合格闘技に対し、観る側の理解は攻防はもちろん、公平さや危険性においても広まってきており、今後体格差の如実な戦いは無くなりはせずとも少なくなっていくだろう。(文/長谷川亮)
●プロフィール
長谷川亮/1977年、東京都出身。「ゴング格闘技」 編集部を経て2005年よりフリーのライターに。 格闘技を中心に取材を続けている。 そのほか映画関連やコラムの執筆、ドキュメンタリー映画『 琉球シネマパラダイス』(2017)『沖縄工芸パラダイス』( 2019)の監督、格闘技・プロレスのインタビューチャンネル『 青コーナー』の運営も。