「優真君は自分にとっては同世代の感覚で、自分の横を一緒に走ってくれる存在。優真君のジャンプやプログラムの完成度を見て、向上心をもらってきました。これから長く同じ環境で練習できることがうれしいです」
これから4年後のミラノ・コルティナダンペッツォ五輪に向けて、男子の時代はまた変化していく。宇野は言う。
「さらなる高みは目指したいと思います。ただ僕には4回転ルッツはたぶん無理。そうなると(4回転アクセル)ってなっちゃう。公言するとやんなきゃいけなくなるので、何も言わないです。どこかのタイミングで、優真君や佐藤駿君、三浦佳生君とかと一緒にやろうよって感じでやると思います」
日本男子が、お互いを刺激しながら新たな時代を背負っていく。4年後への希望をつなぐ二つのメダルだった。(ライター・野口美恵)
※AERA 2022年2月21日号より抜粋