水野美紀　働く親は白目になる2月、新たにできた意外な友達とは

　生きていくって大変。

　しかも、使える時間は平日の9時半から13時（登園中）、もしくは仕事の合間、あとは寝かしつけた後。

　時間に追われる！　脳内パニック！　毎日パニック！

　えっと、えっと、あれしなきゃこれしなきゃ、ああ、これ忘れてたあれ忘れてた！

　きっと園児を抱える親御さんたちみんな、この時期はバタバタされていることだろう。

　キャパオーバー脳で対応中の私はもう、一周回って……。

　毎晩8時間寝ている。

　ははははははははは。

　どうだ、このふてぶてしさよ。

　もう、拒否！　考えるのを拒否だ。

　おかげで毎日パニクってはいるが、とっても元気だ。

　睡眠って大事よねえ。

　それにしても、この仕事をしていると、先の予定が立てづらい。

　ドラマの撮影のスケジュールは5日前に決まれば早い方で、仮に組まれていても、その時の天候やコロナの状況によって、直前に変更されることも少なくない。

　友人と遊ぶ予定を組んでもキャンセルしなきゃならなくなる場合もよくある。

　その時の落胆と、断る時の申し訳なさに心折れるので、だんだん遊ぶ予定を立てなくなる。

　そうやって友達が減っていくのだが、予定が立てられないということ以外にも、やることが多すぎると遊びの予定を立てるモチベーションすらなくなるなあと、ふと思った。

　ちょっと先の遊びの予定を考えてワクワクする余裕があるくらいが、適度な忙しさなのかもしれない。

　適度がいい。何事も適度がいい。でもそれが一番難しい。

　いつになったら自分にとっての適度にたどり着けるのか。

　ママ友だけは失う訳にはいかない。

　私にとってママ友は子育ての生命線と言っても過言ではない。

　そういえば、すっかりママ友以外の友達とは疎遠になってしまっているなあ。

　節分用の鬼のお面をかぶった我が子が近寄って来て、「ここに、うそのお豆が入ってるから、なげてみてね」と私に四角い容器を渡してきた。中は空っぽ。なので、言われたとおりに「おにわーそとー」とエアー豆を子供に向かって投げるふりをする。

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