42歳での電撃結婚。伝説の高齢出産から4年。母として、女優として、ますますパワーアップした水野美紀さんの連載「子育て女優の繁忙記『続・余力ゼロで生きてます』」。働く親は白目になるほど忙しい2月。ママ友以外の友人と疎遠になったと嘆いていた水野さんにできた、意外な友達とは?
【新しくできた意外な友達の正体は…唐橋充さんのイラストはこちら】
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全部コロナのせいにさせて。
ええーと、年末にちょっとのんびりできたと思っていたら、ここに来て一気に仕事が増えて白目をむいています。
あ、仕事というのは母業と仕事の両方です。
幼稚園に通い、もうすぐ一年の我が子。間もなく春休みに突入。そして進級。
バッグや帽子や弁当やコップや、ただでさえ荷物が多いのに、コロナ対策でそこに水筒やらパーテーション代わりのクリアファイルやら体温表やらと、さらに荷物が増えた。
毎日ママチャリの籠に入りきらないほどの荷物の管理に白目。
4月からは新たな教材も増える。
その購入日のチェックやら、発表会のDVDの予約やら、担任の先生に渡すメッセージカードの提出やら、発表会の衣装のアイロンがけと提出やら、うっかりできない細かいスケジュールもあれば、お稽古ごとを更新するのにスケジュールを組み直し、それにともなってアプリをいくつも登録し直さなければいけなかったりの地味に時間を食う作業に白目。
そこにきて自身の主催する公演の小物作りやら打ち合わせ。その他の書物の打ち合わせやプロット作り。公演のプロット作り。そして間もなく始まるドラマのセリフ覚え。
もう完全にキャパオーバーで、何からやっつけたらいいのか。
それなのによせばいいのにシェア畑を一区画借りたりしたもんで、その講習の日程を組んだり、トランクルームの小部屋を借りたので、そこにキャンプ道具や仕事道具を運び込んだり。
作り置きできる野菜メニューを考えたり、領収書を整理したり、粗大ゴミの申し込みしたり、トレーニングやら美容室やらメンテの時間もねじ込まなきゃいけない。