※写真はイメージです(写真/Getty Images)
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 大きな病気やけがをしたことがなければ、病院や病院のかかり方について詳しくない、という人がほとんどでしょう。好評発売中の週刊朝日ムック『いい病院2022』(朝日新聞出版)では、「主治医って変更できる?」「お世話になった医師にお礼の品を渡してもいい?」など、病院に関する素朴な疑問について答えています。

【グラフ】医師1734人に聞いた、いい病院の条件

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疑問1:主治医との関係がイマイチ…ほかの医師を希望することはできる?

回答:

 医師との相性は大切ですが、相性の悪さを理由に医師を代えてもらうのは難しいようです。

 倉敷中央病院院長の山形専医師はこう話します。

「『先生の治療法が納得できないから、ほかの医師に代わってほしい』という患者さんもいますが、治療法への疑問の裏には、感情的な原因が隠れていることが多いようです。

 それに、基本的に大きな病院では、一人の医師だけでなく、複数の医師やスタッフで話し合って治療法を決める『チーム医療』を実施しています。そのため、医師を変更しても治療法が変わることはほぼありません」

■なぜそう感じるのか、看護師に相談してみては

 患者がほかの医師を希望する場合、多くは医師とのコミュニケーションの不足や行き違いに原因があるようです。

 まずは看護師に話してみましょう。例えば、早口で聞き取れない、無愛想でこわいなど、違和感をもつポイントがあるはずです。

 気になることを話すうちに、気持ちが整理されて気分も落ち着きます。

 さらに医師に悪意がないことがわかれば、見方も変わるでしょう。

 また、看護師に相談することで、自分の話し方にわかりにくい点や癖がないか、気づくこともできます。

 なぜ合わないと感じるのか、第三者に気持ちを話して、客観的に見つめ直してみましょう。

疑問2:お世話になった医師にお礼をしたいが、病院には「お断りします」の貼り紙が。どうしたらいい

回答:

 治療が無事に終わり、尽力してくれた医師や看護師に謝礼を渡したいと思うのは、自然な気持ちでしょう。

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