
数多くのバラエティー番組で活躍するほか、俳優としても人気を博す笑福亭鶴瓶さん。脚本家・中園ミホさんの縁をきっかけに、作家・林真理子さんと鼎談が行なわれることに。数々の女優さんとのエピソードや「西郷どん」の裏話を明かしてくれました。
【笑福亭鶴瓶「縁は努力」 引き寄せる力で樹木希林さんが自宅にやってきた!?】より続く
* * *
林:今度、NHKのドラマ(BSプレミアム・BS4K「しずかちゃんとパパ」)に出られるとか?
鶴瓶:そう。手話やるんですよ。
中園:聾(ろう)者のお父さんの役をなさるそうです。
林:楽しみです。鶴瓶さんは俳優としても数々の映画賞をおとりになって、私、「ディア・ドクター」とか吉永小百合さんと共演した「おとうと」とか、中居(正広)君と共演した「私は貝になりたい」も拝見しました。吉永小百合さんが絶賛してましたよね。「鶴瓶さんは俳優さんとしても素晴らしい」って。
鶴瓶:運がええんでしょうね。「ディア・ドクター」で八千草薫さんに出会ったりね。八千草さんは心の恋人役やったんです。そんなん考えられへん。
林:大竹しのぶさんと映画「後妻業の女」でああいう役をやられたのも、すごいことですよね。
鶴瓶:しのぶさんと仲ええから、「なんでこの役、受けたのよ」「こんな役と思てへんがな」言うて。巨根の絶倫男の役で、しのぶさんとからむシーンがあったでしょう。しのぶさん、「どうしよう」言うから、「シーツの中で、アカ~ン、アカ~ン言うとき」言うて。僕、何もしてないんやけど、「アカ~ン、アカ~ン」言うから、ものすごいイヤラシイことしてるみたいで(笑)。
林:アハハハ。
鶴瓶:「彦八まつり」という大阪の落語家の集まりがあって、司会してたら、大阪のおばちゃんが「映画見てきたけど、ほんまに大きいんか」って(笑)。
林:大阪のおばちゃん、一人でオチつけるからすごいですね。
鶴瓶:おばちゃんだけやなしに、大阪人は全部そうですね。僕の落語会の前に「鶴瓶噺」いうて30分ぐらいしゃべるんですけど、「昔は吉永小百合さんの相手役は石原裕次郎さん、渡哲也さんやったけど、なんで俺がやるんやろな」言うたら、おっちゃんが即答ですよ。「もう飽きたんや」。
林:アハハハ。
鶴瓶:あの一発でド~ッと(笑いが)来ましたよ。でもね、それ以上からんでこない。一回ウケたら、またからんできてもおかしくないんやけど、そうはならない。