マイナンバーカードを読み取るには「スマホのスペックがある程度必要で、ガラケーではできない」(有田さん)。閲覧ソフトのブラウザーも限られているという。アップル製品ではアイフォーン7以降の機種で、対応ブラウザーはSafariのみ。Androidスマホは、対応ブラウザーがGoogle Chromeのみとなる。
こうした機器や性能については、慣れていない人も多いとみられる。
「スマホやパソコンに慣れている人、税務の基礎知識がある人ならできるでしょう」(同)
一方で、情報技術(IT)化の波に追いついていかないといけない現役世代などは、e-Taxを使った確定申告に慣れておく必要がありそうだ。
e-Taxによる確定申告が難しい人は、従来どおり、確定申告書に書き込んで税務署に提出するか、郵送による提出方法もある。
国税庁が手軽さをうたうe-Taxによる確定申告は、誰もが利用できるように、使い勝手の一層の進化を期待したい。(本誌・浅井秀樹)
※週刊朝日 2022年3月11日号