AERAの連載「午後3時のしいたけ.相談室」では、話題の占い師であり作家のしいたけ.さんが読者からの相談に回答。しいたけ.さんの独特な語り口でアドバイスをお届けします。
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Q:主人は物静かで、ほぼ一日中自室で本を読んでいます。私のすることに口出ししませんが、寄り添い合った記憶もありません。こちらの願いを何度も伝えましたが変わらず、ついに感情が爆発しました。お互いにパートナーとしてミスマッチだったかと思うと主人も気の毒ですが、ゴールまでの残りの日々、心の置きどころを探しています。(女性/主婦/70歳/おとめ座)
A:ご相談をいただいて、改めて気づいたことがあります。それは人が笑顔で暮らしていくためには、「依存」が必要なんだということです。
「健康な依存」っていうんですかね。人の役に立って相手にありがとうと言ってもらう。依存することとされることがセットになって人は幸せを感じるのかもしれません。
旦那さんが完全に自立した生活を送っていて、感謝もされず、共感もない。自分の存在が「ないもの」にされたような感じで、寂しさを覚えるのはよくわかります。
爆発して相手に気持ちをぶつけたことは、僕はいいことだと思います。ひとつ気になったのは、その後にごめんなさいを言ったのかなということ。爆発したことに対しては、ごめんなさいを言ったほうがいいんじゃないかなと思いました。
男性を甘やかすわけじゃないけれど、こういう気づいてくれない男性に対しては、具体的に「これをやってくれたらすごく助かる」と伝えてやってもらうのがいいのではないかと思います。例えば重いもの持つのを手伝ってほしい、と頼んで、「ありがとう」と伝えていくことを、ぜひ二人の間でやってほしいと思いました。そうやって自分が必要とされる、居場所を与えられている感覚を持てることは、ご主人にとっても大事なことですよね。
没頭できる先があるのはとてもいいことだと思います。誰かを必要としない依存先があって、心の平安があるのはすごく大事なことです。