AERA 2022年3月14日号より
AERA 2022年3月14日号より

 ウクライナのゼレンスキー大統領はロシアの投票権剥奪(はくだつ)を求めており、確かに憲章上、加盟国の除名や権利停止の条項があります。ただ、ここでも安保理の拒否権の壁が立ちはだかります。

 先の大戦の戦勝国だけが今なお特権を持つ安保理の改革には本腰を入れる必要があります。緊急特別会合でも多くの国が安保理改革を訴えました。

 常任理事国の議席拡大だけでなく、拒否権の制限などを早期に実現すべきです。そして今回、ロシアは核使用にまで言及しています。核軍縮にも国際社会が結束して踏み込んでいかなければなりません。

(構成/編集部・川口穣)

AERA 2022年3月14日号

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